2016年4月29日金曜日

IFNi ROASTING&CO.さんと一緒にオリジナルブレンドを作りました!

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フリーデザインで、新しいオリジナルブレンドコーヒーを
IFNi ROASTING&CO.さんと一緒に作りました。

IFNi ROSTING&CO.は、
2001年より静岡市街にオープンしたコーヒーショップ。
豆の焙煎、販売だけでなく
オリジナルの器具を提案するなど
様々な視点でコーヒーの魅力を伝えています。

イフニさんと一緒にオリジナルコーヒーを
作ることになったのは、
姉妹店「cotogoto」で行われた催事に
出店してもらったことがきっかけでした。
お話をさせていただく中で、
コーヒーに対する思いや
コーヒーを楽しむ人への思いを受け、
"この人たちとオリジナルのコーヒーを作りたい。
きっと素敵なものになる!"と感じました。

そして今年2月、
イフニさんより「オリジナルのコーヒーが完成しました!」というご連絡があり、
静岡にある焙煎所に伺いました。

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焙煎所は、広い倉庫を改造して作れており、カフェも併設されています。
入り口では、カフェオレ色のヴィンテージ・ボルボがお出迎え。

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コーヒーを提供するカウンターには、ヴィンテージのCHEMEXや
こだわりのカップ、器具が置かれていました。
立てかけられたボードに書かれた「Fzeraf」とは
オランダの人々が"心地良い"と感じたときに使う言葉。
ゆったりとした時間が流れるイフニさんのカフェは、
まさに"Fzeraf!"と言いたくなるような、心地良い空間となっていました。


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笑顔で出迎えてくれたIFNi ROASTING&CO.の松葉正和さんと中西瑞乃さん。


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こちらが焙煎所の様子。
大きな焙煎機が2台と小さな焙煎機を使って
IFNi ROASTING&CO.のコーヒー豆は作られています。
ただ焙煎の器具があるだけでなく、趣味やこだわりの小物があり、
見ているだけでも楽しめました。


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使用されている焙煎機の中には
PROBAT社が60年代に製造されていたヴィンテージも。
丁寧にメンテナンスをして使っているのだそうです。
また焙煎だけでなく、
商品をパッケージする作業もこちらで行われていました。



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「さし」と言われるスプーンで、焙煎の状態を何度も確認する松葉さん。
焙煎の度合いは、わずか数秒タイミングを逃すだけで大きく変化してしまいます。
豆の状態を見ながら最適な状態で仕上げられるよう、入念にチェックをする必要があるんです。


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最適な状態になったら、200℃以上になっているコーヒー豆を
冷却機でかき混ぜながら冷ましていきます。
完成した豆は、美味しそうなカラメル色になりました。


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無数にあるコーヒー豆の中には、このような不良の豆も存在することがあります。
イフニさんは1つ1つ不良の豆をはじいていく「ハンドピッキング」を行って、
上質な豆だけを出荷しています。
不良の豆はバッグやシャツなどの色染めに使い、無駄にはしないのだそう。


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松葉さん
「それでは、実際に完成したオリジナルブレンドコーヒーを淹れるので、
 皆さんで飲んでみてください。」


焙煎の様子を目の当たりにして、興奮冷めやらないスタッフ一同ですが、
イフニさんを訪れた本来の目的は、オリジナルコーヒーのテイスティングです。
丁寧にハンドドリップで淹れてくれました。

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free designのオリジナルブレンドコーヒーのテーマは「THE STANDARD」。
コーヒーも日本に根付きはじめてから現在にかけて様々なブームがありました。
飲む人たちの味の好みもどんどん変わっていきます。
そんな中、“ずっと変わらずに暮らしの中に存在するようなコーヒーを作りたい"と思いました。

現代らしいコーヒーの味を作ったとしても、数年後にはまた違うテイストのコーヒーが流行しているかもしれない。
1杯だけでなく、「また飲みたい」と2杯目に手を伸ばしたくなるような、
いつの時代にも、どんな人が飲んでも"美味しい"と思ってもらえるようなコーヒーを
イフニさんと一緒に作りたいと思いました。


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実際に完成したコーヒーは、すっきりとした飲み口でありながら、
飲み応えのあるものになりました。
イガイガを感じるほどビターでないけど、酸が強く主張するわけでもない。
でも、深みと程よく酸味も感じられる、バランスの良い味です。


松葉さん
「ドリップして1日置いたコーヒーも用意しました。
 味の違いを確かめてもらえますか?」


コーヒーは時間が経つほど酸味が際立って、美味しくなくなってしまうもの。
1日置いていても、大きく味に変化が出ず、美味しく飲むことが出来ました。
これには、スタッフ一同驚きでした。

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オリジナルブレンドに関して、松葉さんにお話を伺いました。


松葉さん
「このコーヒーは、香りとコクのバランスを考えて焙煎とブレンディングをしました。
 コーヒーの香ばしさのことを"香味"というのですが、この香味をちゃんと感じられると
 飲み足りなさや味をしっかり感じることが出来るんです。
 コクを出そうとして焙煎すると香味が飛んでしまうことがあるのですが、
 香味がしっかりあるのにコクも感じられるように焙煎やブレンドのバランスを考えました。」
 

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松葉さん
「今回のブレンドにケニアのコーヒー豆を中深煎りで使っています。
 本来は深煎りで使うことの多い豆なのですが、そうすると苦味が強くなり、
 喉のイガイガする感じが強くなるんです。
 また、2杯目のコーヒーを飲むとき、舌が味に慣れてしまっているので
 喉のイガイガが一層強く感じてしまいます。
 そうならないように焙煎でコントロールして、イガイガを感じずコクが残るようにしています。
 2杯目も変わらず美味しいと感じられるということが、このコーヒーの特徴ですね。

 "スタンダード"というテーマなのですが、昔の純喫茶のようなイメージでもなく、
 小さな珈琲豆屋さんが提案するクラシックな味とも違います。
 "普通に飲みたい"と感じられるけど、"すごいコーヒーです!"と大げさな言い方もしない。
 そういう意味で、新しい"定番の味"の提案と言えるのではないでしょうか。」


味のバランスが良くて、身体にスッと入り込んでくる、
「また飲みたい」と思える新しい"定番の味"が完成しました。


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コーヒーの味が決まったら、次はパッケージのデザインを考えます。
色々なサンプルの袋を見せていただきながら、どんな質感、色、大きさが良いのかを
アイディアを出し合いながら決めていきます。


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実際に完成したオリジナルコーヒーがこちらです。
今回パッケージは、当店のオリジナル ラッピングペーパーのデザインを手掛けてくれた
「Mark Design Office」さんにお願いしました。
ラッピングペーパーだけでなく、
音楽レーベル「Rallye Label」のWEBサイトのほか、
CDジャケット、カタログ、広告デザインなど手掛けています。


free designがIFNi ROASTING&CO.と一緒に作った「THE STANDARD COFFEE」。
皆さんの暮らしの側にあり、つい手を伸ばしてしまうような
定番の味になってくれたら嬉しいです。



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>> free design × IFNi ROASTING&CO. THE STANDARD COFFEE




さらに、今回free designだけでなく、
姉妹店のDEALERSHIP、cotogotoでも異なるテーマで
オリジナルのブレンドコーヒーを作りました!

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DEALERSHIP × IFNi ROASTING&CO.「Old American」

古き良きアメリカを感じさせるブレンドコーヒー。
「美味しいアメリカン」をテーマに、中浅煎りでライトな酸味を楽しめます。
50〜60年代のアメリカをイメージしたパッケージデザインにも注目です。
FireKing エクストラヘビーマグを持った様子がなんともDEALERSHIPらしいデザインですね。
※ DEALERSHIP 実店舗にて発売中。


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cotogoto × IFNi ROASTING&CO. 「1日の珈琲」

日々の暮らしを、じっくり味わうために
コーヒーが一日のアクセントになれば・・・という想いを込めて、
朝・昼・晩、それぞれの時間に合わせたブレンドを作りました。
朝は優しく身体に染み入るマイルドな味わい、昼はシャキッとできるしっかりした味、
夜はノンカフェインでリラックス。
パッケージの可愛らしい動物たちは、
雑誌の挿絵や本の装丁などで活躍するイラストレーター松尾ミユキさんによるもの。
※ cotogoto 実店舗、オンラインショップで発売中。


5つのブレンドコーヒーはどれも味の個性が異なるので、
是非、違いを楽しんでください。