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2014年3月25日火曜日

HASAMI特集 Vol.3 HASAMIについて聞いてみました

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こんにちは、副店長のミヤハラです。
いよいよ、HASAMI特集も最後になりました。今回は、HASAMIの製品がどんな経緯で誕生し
どんな想いを込めて作っているのかをブランドマネージャーの馬場匡平さんにお話を伺いました。

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馬場さんがよく通っているというカフェレストラン「モンネ・ルギ・ムック」にて。

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こちらのカフェでもHASAMIのブロックマグが使用されていました!


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馬場さん:
HASAMIは、2010年6月よりスタートしたブランドです。波佐見焼きには400年以上歴史が
ありますが長い間、有田の下請け産地であったため、ブランドを始めた当時、あまり知名度も
高くありませんでした。しかし、その長い歴史で培われてきた確かな技術で作られる器を
もっと多くの人に知ってもらいたいという思いから始めました。



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馬場さん:
HASAMIは、「道具」をコンセプトとしています。普段の生活で気兼ねなくがんがん使えるような
食器を作りたかったんです。江戸時代、高級品だった磁器を日本で初めて大衆食器として
広めたのが波佐見焼でした。生活をしていく中で、いつもそばにあって
使い込まれていくような物でありたいという思いが込められています。



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馬場さん:
60年代のアメリカをテーマにし、古びたダイナーにありそうな丈夫で実用的な器を目指しました。
後は、子供が遊ぶトイブロックように積み重ねることができるところもポイントの一つです。
さらに、収納しているときもピッタリと端のラインが揃ってキレイにしまっておける『直線美』も
裏テーマですね。釉薬のバランスや、焼き加減が少し変わるだけで、色味を一定に
保てなかったりします。中でもレッド、パープル、ブラックは作るのがすごく難しいカラーなので
職人さんの中でも特に技術力が高い方に作ってもらっています。

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デザインを考える際は、ありとあらゆるマグカップを沢山集めて参考にしたそうです。
キレイに収納できるというのも、実用面から考えてすごく大事な部分ですね。

今回、様々な工房にお邪魔させていただいて、実際にお話を聞いたり現場を見たりしなければ
わからない事や気がつかなかった事が本当に沢山ありました。

ただの「物」として捉えるのではなく、それが完成するまでの背景や作り手の思いや意図を知る。
それによって今までとはまた違った愛着が涌くし、自分の生活の中へより自然と
溶け込んでいくような気がします。

みなさまにも今回の特集をお読みいただいて少しでも、HASAMIの良さが伝わり
長く愛用していただけたら幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございました。


フリーデザイン 副店長 宮原剛

Vol.1 波佐見に行ってきました
Vol.2 HASAMIができるまで

2014年2月25日火曜日

HASAMI特集 Vol.2 HASAMIができるまで

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こんにちは、副店長のミヤハラです。
HASAMI特集第2弾の今回は、HASAMIがどのように出来るのかを紹介していきます。

長崎県波佐見町(はさみちょう)で作られている「HASAMI」。
ブランドを手がける有限会社マルヒロ ブランドマネージャー馬場匡平さんに、
実際に案内してもらいながらHASAMIができる工程を説明していただきました。

まず波佐見焼の1番の特徴は、器の形を決める型作り、器の素材になる生地作り、
器の色を決める釉薬、そして窯焼きとそれぞれの作業を専門とする人たちが
作業を分担して作る「完全分業体制」というところ。
車で10分圏内の場所に、それぞれの分野のスペシャリストたちの作業場や窯元があって
そこで作られているという訳です。

自分も波佐見町に行くまで、1つの工場内で流れ作業で生産が行われているのかと勝手に思っていました。

■型作り
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器の形を決める原型作り。その原型から見本型を起こして石膏を流し込み量産用の型を作ります。
型作りはミリ単位の手作業で、器の形を決めるとても重要な作業。熟練の技が必要です。

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馬場さんと、職人の岩永さんが図面を交えて新作の打ち合わせを?次はどんな器ができるのか楽しみですね。

■生地作り
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次に量産用の型に生地を入れて成形し、乾かしていきます。
生地は気温や湿度によって変化を見極めながら微妙な調整が必要で、こちらも長年の経験と勘が必要な作業です。


■窯
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生地屋さんから運ばれた器を素焼きし、釉薬をかけて、ガス窯で本焼成。
様々な工程を経てようやく完成です。

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分業と聞くと、もっと機械的で職人さんも寡黙な方が多いのかな?と勝手に思っていました。
しかし、一つの器を作るまでに沢山の人が関わり、一つ一つに職人さんたちの熱い想いが込められています。
職人さんにお話を伺っても、波佐見の歴史や工程などを優しく丁寧に説明していただきました。
こうやって実際に足を運び、現場を見ることでHASAMIに対して、今までとは違った愛着が涌いてきました。
今回の旅で、とても貴重な経験ができたなと思います。

次回は、馬場さんにお聞きしたHASAMIが誕生するまでの経緯についてご紹介します。

当店で取り扱っているHASAMIアイテムはこちらからご覧いただけます。


オマケ
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今回、お邪魔した窯元の一つ、光春窯さん。伝統的な絵柄だけでなく新たな「うつわ」やデザインにも
積極的に取り組んでいるそうです。棚にたくさん並んだ器たちを見ていると。。

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当店で取り扱っている「東屋 蕎麦猪口」もこちらの窯で作られていました!
一つの窯元でも色んなブランドの器を作っているので、HASAMIの隣に東屋の食器があったり
その他にも見たことある物が沢山並んでいました。
様々なブランドの器が、ランダムに並んでいる光景はちょっと不思議な感覚でした。

Vol.1 波佐見に行ってきました。
Vol.3 HASAMIについて聞いてみました

2014年1月28日火曜日

HASAMI特集 Vol.1 波佐見に行ってきました。

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こんにちは、副店長のミヤハラです。

昨年の11月下旬頃、紅葉がちょうどピークを迎えた季節に長崎県にある
波佐見町(はさみちょう)まで足を運んできました。

波佐見町は「波佐見焼」という400年以上の歴史を持つ焼物の伝統産地です。
一般的には、隣接する佐賀県有田町の「有田焼」の方が有名ではないかと思います。
江戸時代から有田焼きの下請けとして器を生産していた波佐見町は、焼物の歴史的には
有田焼よりも長いそうです。

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町を見渡すと、あちこちに窯の煙突を見ることができたり、歴史を勉強できる公園などもあったりと
今もなお、産業として根付いています。

そんな波佐見町には、当店の人気ブランドの一つでもある「HASAMI」があります。
HASAMIのアイテムはこちらからご覧いただけます。
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当店で取扱いを始めたのはもう2年以上前になりますが、今でも入荷してはすぐに
売り切れてしまうほど、根強い人気を誇っています。私も、初めて展示会で見たときに
特徴的な形と、色鮮やかなカラーが素敵な食器だなとすぐに虜になったのを覚えています。
そんなHASAMIのアイテムが、どんなの工程を経て、どのような人たちの手で作られているか
すごく興味が湧いたので、思い切って窯元さんを訪ねてきました。

その時の様子を、3回に分けてご紹介いたしますのでお楽しみに!

Vol.2 HASAMIができるまで
Vol.3 HASAMIについて聞いてみました